極真会館の世界女子ウェイト制空手道選手権(21、22日、東京体育館)軽量級(55キロ級)で現役教師が頂点を争う。

 同大会は全日本ウェイト制選手権と同時開催で4日、都内で会見が開かれた。昨年2位の島田慧巳(さとみ=27)は母校の東京・淑徳巣鴨中学、高校で体育を教える。競泳女子の池江璃花子(17=ルネサンス亀戸)が在籍し、池江が1年時にはダンスを指導した。

 島田は「準備体操のとき、肩が気持ち悪いっていうぐらい柔らかい。何をやってもダイナミック」と池江の身体能力に目を見張ったが、同じアスリートとしては対抗心もフツフツ。「負けてられないですね。生徒がものすごいから」と話し、得意技の「鎖骨打ち」での優勝を誓った。

 一方、本村愛花(24)は昨年小学校の教員として採用されて今年から担任を持っている。「2016年では優勝、17年は4位という結果。今年は必ず優勝します」と拳を握った。学生時代はサッカー部に所属し、中学では男子の中で紅一点だった。それでも主将代理を務めるほどの腕前で、空手仕込みの下段蹴りが武器だ。学校でも空手は役に立っている。「自分が空手をやっているのを子供たちも知っているので、怖い先生だなって思っている雰囲気がある」

 2人が対戦するのは決勝戦となる。過去の対戦成績は島田の2勝で、激突すれば教師同士の激しいバトルになりそうだ。