空手の女王・植草歩を悩ます“ヘア問題”

2017年03月23日 11時00分

女子組手68キロ超級を制した植草

 空手の女王・植草歩(24=高栄警備保障)がまさかの“ルール変更”に頭を抱えている。

 プレミアリーグ第2戦のロッテルダム大会・女子組手68キロ超級を制した植草は21日、成田空港に帰国した。昨年の世界選手権初優勝、全日本選手権連覇に続く大舞台での好成績に「心の変化があった。世界選手権で優勝したことで自信につながった」と収穫を口にしたが、不安そうな表情も見せた。

 その理由は意外にも髪形にあった。「審判にお団子はダメで、ポニーテールオンリーと言われた。みんなそうです。ポニーテールで試合をしたのは初めてでした。なんでダメなのか…」(植草)

 単にヘアスタイルの問題と言うなかれ。植草にとって、後頭部で髪をまとめるお団子ヘアは“戦闘モード”を意味する。「お団子が自分の中でスイッチだと思っている」。ショートカットだった学生時代から社会人になり、大事なルーティンの一つになっていた。

 一方、ポニーテールは「おしゃれで遊びに行く感覚」。武道の道を極めようとする選手にとって、この差は大きい。すべての髪を束ねるわけではないので「動いた時に、髪が顔にペチャッとかかる」というデメリットもある。そのため、すんなり消化できないモヤモヤ感が残っている。ゲンを担ぐためにも、東京五輪まで髪を伸ばし続ける計画というからなおさらたまらない。

 世界空手連盟(WKF)は今年に入り、ポイントで並んだ場合は先取した選手が勝利するなどの新ルールを導入した。ルールに修正はつきものだが、髪形の規則まで変わってしまったのか。植草にとって“女の命”を守る戦いも始まる。