空手世界選手権・女子個人形連覇の清水希容 美の根源はあの男

2016年11月02日 16時28分

“西の空手女王”清水希容

 2020年東京五輪の追加種目に決まった空手の世界選手権(オーストリア)の女子個人形で2連覇を果たした清水希容(22=ミキハウス)が1日、帰国した。最大の武器は体操の白井健三(20=日体大)ばりの“美”への探求心だ。

 

 女子個人組手68キロ超級で初の金メダルに輝いた空手界のアイドル・植草歩(24=高栄警備保障)が東なら、清水は西から空手を盛り上げる。

 

「私は大阪なので、歩先輩がいろいろやってくれていて本当にありがたい。私ができるのは競技で成績を残して(空手の)注目度を上げること。その中で競技以外でもしっかり活動して貢献できるようにしていきたい」。くっきりとした顔立ちの清水は、うっすらとほほ笑んだ。

 

 兄の影響で3歳から空手を始め、みるみるのめり込んだ。「形の深さが魅力的だと思っていて、どれだけ追求しても終わりがない。終わりなき旅というか」。2年に一度の世界大会で連覇の偉業も、清水にとっては通過点。成長のため、他競技からも積極的に“インスパイア”を試みている。世界選手権前にはリオ五輪をテレビ観戦し、白井に共鳴した。

 

「形もちょっとした立ち方であったり方向性、力の乗せ方で全然、力の出方が変わってしまう。白井選手が(種目別床運動で)『ちょっとした角度で3位を取れなかった』と言っていた。一緒だなと思いました。五輪を見ていて、すごく勉強になりました」

 

 針を刺すような繊細さに加え、大胆さも持ち合わせる。世界選手権は重圧に襲われたが、最後は稽古を思い出し、己を信じて躍動した。「2020年に向けてさらに空手道をアピールできるように頑張りたい」とさらなる精進を誓った。