極真会館のオープントーナメント全日本空手道選手権(11月5、6日、東京体育館)の会見が28日、都内で行われた。

 来年に開催される世界ウェイト制選手権の日本代表最終選考(各階級2枠)も兼ねる大会は、世代交代がテーマ。6月の全日本ウェイト制重量級を制した鎌田翔平(29)らに、昨年の世界大会で日本勢最高の6位入賞を果たした上田幹雄(21)、ゼッケン1の高橋佑汰(23)らが挑む構図となった。上田は「昨年の世界大会で自分が負けて、悔しい気持ちで1年間、稽古してきた。世代交代のトップを走りたい」とベテラン勢に引導を渡すことを予告した。

 一方で、上田と高橋は決勝での対戦を見据えると、2020年東京五輪に向けても意欲を見せた。五輪に追加採用された空手は寸止めで、直接打撃制の極真とはルールが異なるが、上田は「五輪のチャンスをものにできたら」と明言。高橋も「五輪は世界から注目される。出場したいという心構えもある」と二刀流を目指す決意を示した。

 2人は全日本空手道連盟の協力のもと週1回、行われている講習にも参加し、新たな刺激を受けている。東京五輪への主導権争いという意味でも、目が離せない。