極真会館の松井章奎館長(53)は全日本空手道連盟(全空連)の指導者を招いて21日に“五輪ルール”講習会を行うことを明かした。フルコンタクト制の極真とノーコンタクト制の全空連は長らく絶縁状態にあった。だが、2020年東京五輪の追加種目入りを目指し、昨年から友好団体となった。五輪種目に決まれば、極真の選手も五輪に挑戦することが可能となる。

 松井館長は「ルールがまったく違うので、まずは指導者向けの講習会をすることになった。五輪というものが先にあれば、子供たちのモチベーションも大きく変わる。東京五輪、そしてその先で極真の選手を派遣できれば」。全国の指導者から興味を示されており、今後は毎週開催。ルール把握に努めるという。

 松井館長は18日、都内で全日本ウェイト制空手道選手権大会(6月4~5日、大阪府立体育会館)の記者会見に出席。極真は4月にルール改定を行い、今大会で初めて採用する。「ルールはより実戦性を追求したもの。観客が楽しめるような試合をしてほしい」と選手の奮闘を期待した。