2020年東京五輪の主役になれるか? 極真会館主催の第11回「全世界空手道選手権」(22日、東京体育館)で惨敗した日本勢の“希望の光”をフランシスコ・フィリオ氏(44)が指名した。

「ベスト4に1人でも入れば上出来」と話していた松井章圭館長(52)の予想通り、日本勢は4強を前に全滅。07年から3大会連続の王座海外流出となり「あの内容で日本選手に優勝されても困る。心技体ともに至らない」と、松井館長の嘆き節も恒例になった。

 そんな中、1999年大会で外国人として初めて優勝したフィリオ氏が「未来はある」と話したのは、若獅子賞を受賞した“スーパー高校生”南原健太(17)だ。史上最年少出場ながら4回戦まで進み、会場を沸かせた。フィリオ氏は「動きがいい。スピードも速い」と目を細め、潜在能力に太鼓判を押した。

 辛口の松井館長も、南原に関しては「特筆すべき。粗削りで、これからの選手だけど、可能性はある」と評価。東京五輪に向けて「強制はしないけど、呼びかけはしてみます」と話し、寸止めルールとの“二刀流要員”にリストアップした。