極真会館主催の第11回オープントーナメント「全世界空手道選手権」は22日、東京体育館で最終日を行い、ブルガリアのザハリ・ダミヤノフ(30)が初優勝。空手母国の日本勢はベスト4に1人も進めず、2007年大会から3大会連続で外国人に世界王座を奪われた。

 ベスト8に残った日本人はたった2人。松井章圭館長(52)の予想が的中する展開になり、奮起が期待された。しかし、エースの荒田昇毅(28)は体重判定で敗れ、最年少優勝を狙った上田幹雄(20)は下段回し蹴りでタンカで運び出される始末…。ハングリー精神あふれる海外勢の壁をブチ破ることはできなかった。

 準決勝後には大会の盛り上げに一役買おうと、20年東京五輪での空手競技採用に向け、協力関係にある全日本空手道連盟のトップ選手が演武を披露したが、極真勢は厳しい現実を突きつけられた。