極真会館・松井館長がトップ会談を要請

2015年06月10日 06時00分

本紙の直撃に対し、熱い思いを口にした松井館長。囲み写真は新極真会の緑代表

 いよいよ歴史が動くのか。極真会館の松井章圭館長(52)が本紙の単独インタビューに応じ、断絶状態にある新極真会の緑健児代表(53)にトップ会談を呼びかけた。両団体の扉が開けば、2020年東京五輪の追加競技として空手の採用にも強い追い風が吹く。ルールの垣根を越えて全日本空手道連盟(JKF)と友好関係を締結した松井館長は、緑氏ともコンタクトを取り、空手界大同団結の流れを加速させる。

 

 

 ――7日の全日本ウェイト制選手権にJKF笹川堯会長(79)が来場したが、友好団体化の反響は

 

 松井館長:ボクの感覚的に言えば、賛成多数ですね。空手と言っても、バラバラじゃどうしようもないでしょう。大きな意味で結束して団結し、お互いを尊重すれば空手の社会的な地位向上につながる。

 

 ――ルールが異なる中で五輪を目指す

 

 松井:全く違う競技ですよね。ただ、願わくば極真から日本代表になる選手が出てほしい。極真以外の競技に選手が出て行った時、K―1や総合格闘技に行っても、みんなそれなりに適応してきたんですよ。今回も全空連の試合に時間をかけて経験を積めば適応していく自信はあります。

 

 ――空手の五輪採用をめぐっては新極真会も署名活動を実施した。ただ、寸止めのJKFルールだけではなく、直接打撃制も求めている

 

 松井:そこに署名した人がすべて2つのルールを認識して署名したかと言ったら、そうではないと思う。空手がオリンピック競技になったらいいなと思って署名した。

 

 ――新極真会は5月の会見で独自路線を歩む姿勢を示した

 

 松井:呼びかけはしてみようかなと思っています。(大山倍達総裁死後)この20年間に話は何度かあるんですよ。常にあちらサイドの人から声がかかるんです。「松井君、健児と話したほうがいいよ」とか。「ボクはいつでもどこでも行くから言ってください」と言うんですけど(最後は)いつも断られるんです。

 

 ――直接会談が実現する意味は大きい

 

 松井:まず、会おうよと。会わなかったら物事始まらないでしょ。全空連とウチが友好団体化したのもそう。答えはどう出るか分からない。言いたいこと言ったらいい。お互いに子供の時から知ってるんだから。

 

 ――Xデーはいつ

 

 松井:鉄は熱いうちに打て、ですよね。早い時期にしなきゃいけない。笹川会長も「まず空手をオリンピックの舞台に上げよう。ルールはどうなるか分からないんだから」とおっしゃっている。現実問題、柔道もレスリングもルールが変わってきている。彼ら(新極真会)も「現行のフルコンタクトルールに極力近いルールを作って」と言ってるわけじゃないですか。「今のままは無理だ」と彼らも認識している。

 

 ――今年は変革の1年になりそうだ

 

 松井:初期の極真会館は空手ブームに、中期は格闘技ブームに支えられて、それが終焉を迎えた現状がある。じゃあこれからどこ行くのってなったら、オリンピック競技化もそうですけど、地道な活動をやる時期に入ってきている。好き勝手やってた空手界自身が主義主張は持ったとしても、情報を共有し、全体の底上げを図ろうということで一緒に頑張ろうというふうになるべき時だと思っています。