
全日本空手道連盟(JKF)の笹川堯会長(79)が「全日本ウェイト制空手道選手権」の会場に来場し、2020年東京五輪に極真戦士の出撃を促した。
JKFのトップが極真の大会に足を運ぶことは初めて。来賓を代表して開会式であいさつした笹川会長は「東京オリンピックに空手を正式種目としてなんとしても入れたい」とアピール。五輪採用を目指すJKFは寸止め、極真は直接打撃制とルールは異なるが「残念ながらルールをいくつも採用するのは不可能でありますが、世界ルールに従って予選会に参加することは可能です。オリンピックに出場していただけるよう今からトレーニングをしていただければありがたい」と熱く呼びかけた。
またJKF傘下団体による演武も行われ、多くの関係者が食い入るように見つめた。女子軽量級(55キロ未満)で優勝し、11月の世界大会代表入りが有力となった小田幸奈(20)は「オリンピックに出れるのであれば出てみたい。興味はあります」と“二刀流”に意欲。JKFとの友好団体化で、極真の会場には新風が吹き込まれた。