東京五輪空手男子組手75キロ級で銅メダルを獲得したウクライナのスタニスラフ・ホルナが、やっと手にした五輪銅メダルを売り、母国軍の資金にあてる考えを明かした。

 ウクライナメディア「ファンデイ」は、ロシアのウクライナ侵攻を受け、母国軍へ入隊したホルナにインタビュー。2019年からウクライナ軍の所属として競技生活を送ってきたというホルナは「すべてが始まったとき、私は午前5時に軍隊から電話を受けた。初日から、私たちは武器を与えられ、誰もが何をすべきかを教えられた。(中略)私たちは軍事ユニットいて、毎日、パトロールに参加している」と明かした。

 さらに質問者から「軍隊を助けるため、五輪メダルを売るよう提案されたら同意するか?」と問われると「もちろん! でも、どうやったらいいかわからない。誰か購入したかったら、連絡してください! メダルは単なる金属片です」と即答。母国を守るために、名誉のメダルを失うこともいとわない姿勢を示した。

 ウクライナ・アスリートの戦いは続いている。