東京五輪・空手女子形で銀メダルを獲得した清水希容(27=ミキハウス)が6日、一夜明け会見に応じ「結果は悔しくて、時間が経てば経つほど悔しい思いだが、あの舞台に立てて本当によかった」と謝辞を述べた。

 空手界にとっては、今回が初めての五輪の舞台。

「東京五輪の舞台に立てたことは感謝している。東京五輪に空手が追加されたことで、たくさんの方に空手を知ってもらえた。昨日の自分の演武を見ていただいて、たくさんの人たちに空手の形を知っていただけたのが第一歩だなと思います」と神妙に語った。

 決勝では、金メダルに輝いたサンドラ・サンチェス(スペイン)が清水と握手をした後、清水が師事する古川哲也コーチの前で正座。SNS上で大きな話題になった。

 清水は「武道というものは礼に始まり、礼に終わるというのを子供のころからずっと教わってきている」と振り返った上で「礼儀作法ってものは、本当に大事にしているものなので、自分自身も人として見本になれるような選手になりたいと思ってずっと大きな舞台を目指してやってきたので、これからも自分自身も向上していけるように精進していきたい」とさらなる高みを見据えた。

 3年後のパリ五輪で空手は実施されないが、ここで立ち止まるつもりはない。「これからまだまだ空手の魅力や良さを広げていきたいですし、自分自身も銀メダルに終わってしまったが、また世界選手権(11月)も控えているので、金メダルを取り返せるように頑張りたい」と決意を新たにした。