【空手】パワハラか、ワガママか 植草VS香川 相容れぬ両者の主張

2021年04月16日 17時28分

左から植草、香川氏

 空手の東京五輪組手女子61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)が、全日本空手道連盟の香川政夫前選手強化委員長(65)からパワハラを受けたと訴えた問題で、同連盟は16日までに公式サイトに倫理委員会報告書の骨子などの文書を公開。パワハラに関しては認定しないとの結論に至った。

 連盟は香川氏が竹刀を用いた練習を行い、植草が目を負傷した事実は認めているが、この行為は「身体的暴力」には直接該当しないとして「不適当な行為」と結論づけた。また、強化委員長を解任した理由については「選手強化分野における『最高指導者』の立場に照らすと、これらの言動は「当連盟に対する社会的信頼を損なうもの」「当連盟の選手強化委員長としての適格性に欠ける」としている。その上で「パワハラ」の訴えに関しては「調査には及ばない」としている。

 パワハラ認定されなかったことに植草サイドは「ノーコメント」を貫く。関係者によれば「すでに植草選手の人格否定が始まっている。ここで何か動くとまた叩かれ、大事な東京五輪前にまた精神的に疲弊してしまう」と言い、連盟の幕引きのやり方には「ウミを出し切っていない。このうやむやな決着が連盟の体質を表している」と批判の声が上がっている。

 一方、連盟関係者には依然として〝香川氏擁護〟が多い。植草サイドは当初から竹刀の練習をそれほど問題視しておらず、それより連盟内の悪しき体質の象徴として香川氏の指導・言動に疑問を抱いていた。しかし、植草を取り巻く一部関係者が「竹刀」「パワハラ」というワードを持ち出し、騒動が必要以上に大きくなったと香川氏サイドは主張。連盟関係者からは「単なる植草選手のワガママ。香川さんはハメられた」との声も漏れる。

 パワハラか、ワガママか。東京五輪まであと約3か月だが、両者の主張は平行線をたどったまま。溝は深まるばかりだ。

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