全日本空手道連盟(全空連)は1日、東京五輪・女子組手61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)が香川政夫選手強化委員長(65)からパワーハラスメントを受けていた件について、第2回倫理委員会の開催を検討している。

 両者の事情聴取を行った第1回の同委員会は先月31日に行われ、その後に全空連は「帝京大学師範香川政夫氏が竹刀を用いた練習を行い、植草歩選手が目を負傷したということが事実関係として認められました」との声明を発表。植草が先月28日に自身のブログで「(香川)師範の竹刀が私の目に当たってしまいました。『左眼球打撲傷』と診断されました」などと説明した通りとなった。

 一方の香川氏は「顔を突くことはない」と話していたが、資格停止などの処分が科される方向で、今月上旬に予定されている臨時理事会で正式に決まる見通し。その上で第2回倫理委員会を実施。再発防止や原因究明など今後の対応についての議論を進めていくという。