疑惑の行方は――。東京五輪・女子組手61キロ超級代表の植草歩(28=JAL)が24日までに、全日本空手道連盟の香川政夫強化委員長(65)からパワーハラスメントを受けたと同連盟に報告していたことがわかった。

 関係者によると、植草は練習の一環として防具を着けていない状態にもかかわらず、竹刀で顔面を突かれるなどし、負傷したと主張しているという。この問題を受け、同連盟は早急に対応。23日には会議を実施し、話し合いを行った。

 現時点で同連盟は31日に倫理委員会を開き、両者から個別に事情を聞く方針を示している。ただ、31日はあくまで聴取がメインだといい、別の関係者は「4月上旬に理事会があるので、倫理委員会での話をもとに処分が決まるのでは」と説明した。

 植草は帝京大時代から同大の監督も務める香川氏に指導を仰いでおり、現在も同大を練習拠点の1つとしている。約4か月後に迫った東京五輪を前に、果たしてどのような判断が下されるのか。