フルコン空手五輪採用へ大物のバックアップ

2014年05月13日 16時00分

空手の五輪競技入りへ気合を入れる緑理事長

 直接打撃制のフルコンタクト空手が五輪採用を目指し、強力な“後ろ盾”を獲得した。

 

 昨年3月に設立された全日本フルコンタクト空手道連盟は、初の統一大会「第1回全日本フルコンタクト空手道選手権大会」(17、18日・大阪市中央体育館)を開催する。空手はポイント制の伝統派とフルコンタクト空手に分かれ、これまで伝統派が五輪採用を働きかけてきた。一方、フルコンタクト空手の一部は、劇画「空手バカ一代」の主人公で知られる極真空手創始者の故大山倍達総裁の死後、分裂を繰り返してきた歴史がある。

 

 今回も最大勢力の極真会館は不参加だが、国内236の流派が開催に賛同。連盟理事長で新極真会代表理事の緑健児氏(52)は「大山総裁は『極真空手をオリンピック種目に』と言って、IOC(国際オリンピック委員会)の方々を世界大会に招待していた。私たちは大山総裁の遺志を受け継いで今、進んでいます」と意気込む。

 

 将来は伝統派とともに五輪種目入りを実現させたい考えだ。「伝統派とフルコンの両方でオリンピックに入れたら、世界の空手家たちが納得したルールとしてできると思う」(緑氏)。今大会には世界最大のスポーツ団体「スポーツアコード」のマリウス・ビゼール会長(56)も観戦に訪れる予定。IOCにも大きな影響力を持つ大物のバックアップで、緑氏は「スポーツアコードに加入すると、オリンピックにまた一歩近づくと思う」と鼻息が荒い。

 

 統一大会は毎年、同時期の開催を予定する。「空手がオリンピックに入っていないのは非常に寂しい」という緑氏の願いが、夢の実現を加速させそうだ。