【空手・全日本選手権】斬新トレから垣間見える絶対王者・喜友名のスゴさ 史上最多9連覇も慢心なし

2020年12月13日 19時41分

全日本空手道選手権大会9連覇を達成した喜友名

 全日本選手権(13日、東京・日本武道館)、男子形の決勝が行われ、東京五輪代表の喜友名諒(30=劉衛流龍鳳会)が得意の「アーナン」で28・74点の高得点をマーク。史上最多9連覇を達成した。

「得点は気にせずに、稽古する形を思い切り演武すれば結果は付いてくると思った」。この言葉に世界王者のすべてが詰まっていた。新型コロナウイルスによる自粛期間中にはウエートトレーニングなどでパワーアップに成功。その成果を思う存分発揮し「他の選手より強さは出せた」と手応えを口にした。

 また、拳(こぶし)からも王者の風格が漂っていた。技の強化の一環として「巻藁(わきわら)」を突く練習も敢行。「突いていたら楽しくなって止まらなくなった」と突きまくった結果、拳には無数の傷跡が…。まさに血のにじむような努力で絶対王者の座まで上り詰めた。

 それでも「100%満足はしていない。(師匠の)佐久本嗣男氏(73)に言われているポイントを修正して、五輪では完成度の高い演武を披露したい」とさらなる高みを見据える。

 五輪金メダル、そして夢の30点満点へ。喜友名の挑戦はまだまだ続く。