極真会館(松井章圭館長)女子部門のエース候補と期待される横山友美(21=広島県支部)が22日、世界王座奪取を誓った。

 横山は「2014 世界女子空手道選手権大会」(4月19~20日、東京体育館)の体重別試合に中量級(65キロ以下)で出場する。全国から集まった、えりすぐりの女子空手家を率いる小田勝幸監督(モットーはスマイル JAPAN)からも、優勝候補に挙げられている逸材だ。

 横山は現在、広島県にある比治山大学現代文化学部の3年生で、空手家人生は小2からスタート。父の一存により、右も左も分からぬうちに兄とともに入門させられた。

「入る時は何も思わなかったですが、小学生のうちは、すごく嫌だった」(横山)

 嫌々ながらも空手を続けるうちに、大人にもひるまぬ度胸を身につけ、昨年は全日本女子のウエイト制・重量級(55キロ以上)、無差別級大会も制覇して一気に頭角を現した。

 普段は大学に通いながらパン屋とカラオケ店のバイトを掛け持ちしつつ、道場での稽古に励む日々。一般的な女子とは違う硬派な道を歩む横山は「悩みですか?(筋肉が邪魔して)ウエストは入っても、服が足とか肩が入りません…。オシャレは諦めました」と思わず苦笑い。

「日本だけじゃなく、世界大会でも優勝できるように頑張っていきたい」と男勝りの肝っ玉ぶりにも注目だ。