【空手】男子組手67キロ級・佐合 前代未聞代表再選考への胸中

2020年06月10日 16時40分

佐合尚人

 再選考の影響は――。空手で男子組手67キロ級の佐合尚人(27=高栄警備保障)が本紙の取材に応じ、複雑な胸の内を明かした。

 佐合は約2年間に及ぶ選考レースで篠原浩人(31=マルホウ)と東京五輪の出場枠をかけ、激しい戦いを繰り広げていたものの、3月に新型コロナウイルス感染拡大の影響で最後の選考大会が中止に。五輪ランキングで約170点リードしていた佐合の東京五輪出場が確実となり「自分の力で出場を決めることができなかった」と話しながらも「素直にうれしかった」と喜びに浸った。

 しかし、世界空手連盟(WKF)が1年延期となった東京五輪の予選方式の見直しを発表。全日本空手道連盟は、選考への影響が危惧される組手の男子67キロ級と女子61キロ級の再選考を実施する方針を固めた。

 一度確定した日本代表の選考がやり直しとなるのは全競技を通じて初めてとなったが、佐合は「(五輪が)延期になったのでしょうがないと思った。決まったことなので、それに向かって気持ちをつくり、自分の力で内定を取れるように頑張る」と前を向いている。

 ただ、現状ではコロナ禍で試合ができるめどは立っておらず「試合勘が戻るか不安に思うことはある」。それでも「この状況はみんな一緒なので、メンタルは大丈夫。いつ試合が決まってもいいように、毎日を大切にして自分を高めていくだけ」と気合を入れ、選考会に向けても「攻撃をちゅうちょせず、思い切り打ち込めるようにしたい」と闘志を燃やす。

「東京五輪でメダルを獲得したい」。夢を現実に変えるべく、代表の座は誰にも譲らない。