【空手】全日本選手権 植草 “柔道トレ”で巻き返しを誓う

2019年12月09日 16時30分

決勝で敗れた植草

 空手の全日本選手権(8日、群馬・高崎アリーナ)個人の女子組手で5連覇を逃した植草歩(27=JAL)が、意外な巻き返し策に打って出る。

 決勝でまさかの敗戦を喫し「注目を力に変えられると思っていたが、勝てなかった」と大粒の涙を流した。金メダルを誓う東京五輪は来夏に迫っている。大目標へ暗雲が垂れ込める結果となったが、本人は「五輪で優勝するために変化する大事な機会にしたい」と悲観する様子は見られなかった。

 なぜか。植草は今後について「接近戦で蹴りをもらったところが自分の弱さだと思う。柔道などの練習を取り入れながら改善したい」。詳細は明かさなかったが、ナショナルチームの中野秀人女子組手監督(57)は、打撃系の空手家が組み技の柔道トレを導入する意図をこう明かす。

「柔道は接近戦の中での投げ技や足払いの練習になると思います。植草選手自身がそんなにやっているわけではないですが、技の幅を広げるのはもちろん、接近戦で勝負を仕掛けてくる海外勢の対策にもなるのでは」

 実際に植草の得意技は中段突きだ。試合でも突き技で点を取る場面が多い。柔道によってグラップリングの技術を高め、課題となった接近戦での戦い方を習得できれば攻撃の幅が広がり、相手にとって脅威が増すことは間違いない。

 運命の東京五輪までは残り8か月。表彰台の頂点に立つために、柔道パワーでもうひと皮むけるつもりだ。