空手のプレミアリーグ(PL)マドリード大会(29~12月1日)に出場する日本選手団が25日、羽田空港を出国した。

 女子組手68キロ超級の植草歩(27=JAL)は“金メダル”を意識した黄金のネイルで登場。

 普段と異なるお店でミラーネイルをお願いしたところ、想像を超える派手な色になってしまったが「クレオパトラみたいですよね。でも女王様なのでいいかなって。金への思いが出すぎてしまいました。これは“クレオパトラネイル”ですね」と笑みを浮かべた。

 五輪女王への熱い思いを語った植草だが、まだ東京五輪出場が決まったわけではない。

 最短で五輪切符を手にするためには、来年1月のPLパリ大会終了後に、2位選手と2000点差以上をつける必要がある。

「(早く代表を決めて)ホッとしたい気持ちもあるし、五輪で対戦しそうな選手たちの対策もしたいです」と話すだけに、今大会は重要になってくる。

 現段階では、2位とは約1500点差。早期内定には、少なくともさらに500点以上積み上げる必要がある。だからこそ「今大会と1月のPLパリ大会できっちり勝ちたい」と意気込む。

 今大会の結果を待たずして、3年連続のPL年間王者は確定しているが、植草が目指すのは、あくまで東京五輪での金メダル。悲願達成に向けて、まずは今大会で確実に優勝を目指す。