評価低い「野球&ソフト」賭け率9倍

2013年05月31日 16時00分

【ロシア・サンクトペテルブルク29日(日本時間30日)発】国際オリンピック委員会(IOC)は当地で理事会を開き、2020年五輪で実施する残り1競技の最終候補について、8競技の中からレスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3競技に絞り込んだことを発表した。理事会ではジャック・ロゲ会長(71)を除く14人が、過半数の票を得る競技が3つ出るまで電子投票を繰り返した。

 最初にレスリングが8票を獲得して当選。残り2競技を選ぶ作業は難航し、何度も投票を繰り返した。野球・ソフトボールは通算で8回目に9―5で空手を上回って選ばれ2番目の最終候補入りを果たし、最後の11回目に8票を獲得したスカッシュが、4票の武術、2票のスポーツクライミングに大差をつけて滑り込んだ。

 レスリングと野球・ソフトに共通するのは、国際競技連盟の改革が今年断行されたこと。レスリングは除外危機を受けて組織改革やルール改正に踏み切り、野球とソフトは4月に統合国際組織を発足させ、野球は7回制導入まで打ち出した。他の競技団体もIOCの意向に沿って以前から改革を進めたが、後出しジャンケンのごとく理事会直前にアピールした両競技のインパクトは大きい。

 英大手ブックメーカー・ウィリアムヒルはさっそく3競技の賭け率を公表。レスリングが1・57倍で、スカッシュは2・75倍、野球&ソフトは9・00倍と評価が低い。一度は除外されたレスリングだが、一連の改革への評価は高く、競技の枠を超えた支援の広がりも武器に。スカッシュは、五輪競技の入れ替えを行うことで、若者のスポーツ人口を増やし五輪運動を増進させるというロゲ会長の方針に見合う。野球は大リーグの全面支援が得られないと苦戦材料になる。

 以上を総合すると、最後の1競技に決まる確率は、レスリング60%、スカッシュ25%、野球&ソフトが15%――といったところだろう。