極真会館は3日、東京・代官山道場で全日本ウェイト制空手道選手権(20~21日、東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)に向けた会見を開いた。同時開催の世界女子ウェイト制空手道選手権も含め、11月に体重無差別で争われる「全世界空手道選手権」(22~24日、同)の代表権がかかる。

 男子は決勝に進めば決定。女子は成績によって決まる。

 女子中量級(65キロ級)では昨年の全日本王者・永吉美優(20)が優勝を狙う。

 視線は常に秋の世界大会に向いている。女子は2011年から4年ごとに開催されているものの、過去2回の優勝者はいずれもロシア勢だ。

「全日本チャンピオンということなので、その肩書に恥じない戦いを見せたい。(11月の)世界大会は海外の人しか優勝していないので、私が日本人の最初のチャンピオンになれるように、この大会でしっかり結果を残して弾みはずみをつけたい」と日本人初の栄冠獲得へ意気込んだ。

 その美貌はもちろん、身長も168センチと女子選手の中では大柄で、全日本空手道連盟の植草歩(26=JAL)と比較されることも多い。

「サイズでいったらだいたい一緒」(関係者)と“極真の植草”のパワーに大きな期待が寄せられている。
 
 一方、順当ならその永吉と準決勝で激突するのが、現役教師の島田慧巳(さとみ)だ。白血病を告白した競泳女子の池江璃花子(18=ルネサンス)は教え子だった。軽量級(55キロ級)にはお茶の水女子大理学部情報科学科の“リケジョ”佐藤七海も出陣する。

 松井章奎館長(56)は「世界大会につながるように日本選手に頑張ってもらいたい」と若手中心の男子も含め、奮起を促した。