新生K―1「K―1 WORLD GP 2017 JAPAN」(22日、東京・代々木)で第2代スーパーバンタム級王座決定トーナメントを制した武居由樹(20)が一夜明けた23日、東京・足立区の大先輩・ビートたけし本紙客員編集長(70=顔写真)との“遭遇”を熱望した。武居は「まだ優勝した実感はないですが…。うれしいです」と笑顔。これでKrush53キロ級王座に続き2本目のベルトを手にし「2本あるのっていいですね。ニヤニヤしてしまいました。両方防衛し続けたい」と力強く宣言した。

 一夜にして名を上げた武居だが、ここまでの道のりは半端なものではなかった。実は子供のころから相当な悪童。母はそんな武居少年に手を焼き所属ジム「POWER OF DREAM」の古川誠一会長に預けたのだという。ここで更生することができただけに「ここまで来れたのは本当に会長のおかげです」と感謝しきりだ。

 さらに「ボクが格闘技に出会ったのは足立区。足立区は人も街も温かい」と地元愛も口にする。会見などでも必ず「足立区から来ました、武居由樹です」と宣言してから話し始めるほど。このため「足立区といえばたけしさん。だから足立区の人間として、いつか会えるようになりたいんです。ここで頑張って、いつか試合を見に来てもらえるようになりたい。それも目標の一つです」と“野望”を明かした。

 武居は足立区の大先輩に会える日まで勝利を重ね続ける覚悟だ。