
中国出身で初のK―1王者となったウェイ・ルイ(25)が、日本の有力選手たちに堂々の宣戦布告だ。
ルイは2月25日の初代ライト級王座決定トーナメントを制し、中国人選手として初めてK―1でベルトを巻いた。15歳の時に中国の伝統武術「散打」で格闘技キャリアをスタート。中国全土の選手を集めた散打選手権で3位に入賞するなど輝かしい成績を残し、キックボクシングに転向した。
初代ライト級王者は「散打は2分1Rで勝負を決めるからスピードが勝負。そこで培ったスピードが今の役に立っている」と胸を張った。今後についても「日本のK―1でどんどん戦いたい。トップファイターと戦いたい。私の戦いをいろんな人々に見てほしい」と意気込んだ。すでにその標的も定まっている。
「トーナメントで戦えなかった卜部功也選手ももちろんだが、その兄の(卜部)弘嵩。そして弘嵩から(スーパーフェザー級の)ベルトを取った大雅。この3人とぜひ戦いたいと思っている。他の日本人トップの選手たちも」と言い、1階級下のトップファイターにも対戦を要求した。
さらにルイは「中国全土の格闘家を代表する選手と言われるようになるまで研さんを続けたい。どんどん活躍する」ときっぱり。K―1の日本人選手にとって大きな脅威となりそうだ。