「K―1 WORLD GP 2016」(6月24日、国立代々木競技場第二体育館)で武尊(24)と対戦する小澤海斗(23)が24日、K―1ガールズの橘沙奈(25)、足利美弥(26)を従えて東京・江東区の東京スポーツ新聞社に来社。1か月後に迫った武尊戦への思いに加え、尊敬する山本“KID”徳郁(39)との対戦をぶち上げた。

 4月29日に行われた対戦カード発表会見で、小澤は「いい気になってんじゃないぞ」「今やってやるよ」などと武尊を挑発し乱闘寸前となった。このシーンは動画がネット配信されて話題となったが「そうやって周りが騒げば盛り上がる。普通にやっても面白くない」と“計算通り”とばかりに不敵な笑みを浮かべた。

 Krushでは58キロ級の第2代王者でもあり、初代王者・武尊は「ずっと意識してきた相手」という。

 所属する小比類巻道場の小比類巻貴之会長(38)から「デビュー前から連日『武尊とやるぞ』と言われ続けてきた。もう2年ぐらいになる」と、耳にタコができるほどその名前を刷り込まれてきたそうで、今回の対戦が決まってからも「会長からは会話するたびに“勝って人生を変えるぞ”と言われている」と話す。

 尊敬するファイターは旧K―1でも活躍した山本“KID”徳郁。小澤は「KIDさんは華があるし。ものすごく憧れています。今度の試合に勝って、いつか戦いたい。いや、今度、武尊に勝ったら、次はKIDさんとやらせてもらいたい」と鼻息を荒くする。

 憧れの相手との対戦に一歩でも近づくため、現K―1の頂上に君臨する武尊を“踏み台”にするつもりだ。