「K―1 WORLD GP 2016」(3月4日、東京・代々木競技場第二体育館)にヘビー級戦士の上原誠(31=士魂村上塾)が初参戦することが19日、発表された。ここまで中・軽量級中心に展開されてきた新生K―1としては新たな“舞台”への挑戦となる。

 前田憲作プロデューサー(47)も「国内トップのヘビー級ファイターである上原選手と契約できた。これからヘビー級は上原選手が中心となって回っていくと思う」。対戦相手は後日発表となるが、早くもこの一戦に関係者らは多大な期待を寄せている。というのも“最大の夢”と言える「ヘビー級トーナメント」開催がこの一戦にかかっているからだ。

 前田プロデューサーはこう明かした。「来年…いや早ければ年内にもヘビー級トーナメントを開催したいと思っている。かつてのK―1がヘビー級で盛り上がったように。それが実現するか否かは上原選手の一戦にかかっていると言っていい。この一戦が盛り上がればファンのみならず国内外のヘビー級ファイターが“オレも参戦したい”となるはず」

 旧K―1はピーター・アーツ、ジェロム・レ・バンナ、アーネスト・ホースト、マーク・ハントらヘビー級戦士がトーナメントで激闘を繰り広げ隆盛を迎えた。ヘビー級人気復活の責務を負った上原も「K―1ヘビー級を盛り上げるのは僕しかいない。僕には華があると思っているから責任がある」と断言。再び日本にK―1旋風を巻き起こせるか。