新生K―1「K―1 WORLD GP 2015 ~SURVIVAL WARS~」(9月22日、東京・後楽園ホール)での木村“フィリップ”ミノル(21=ブラジル)の対戦相手が25日、「K―1甲子園2014」優勝者の平本蓮(17)に決定。初代65キロ級王者ゲーオ・フェアテックス(30=タイ)への挑戦権奪取には圧倒的勝利が必須条件だ。

 前田憲作プロデューサー(47)によると、木村の相手は22日の「Krush」名古屋大会で行われた野杁正明vs山崎秀晃の勝者を予定したが、2人とも試合でケガを負ってドクターストップ。このため、プロ3戦3勝の超新星に白羽の矢を立てたという。

 平本は「(マニー)パッキャオも、最初はかませ犬で、どんどん勝って上にいった」とビッグチャンスに興奮気味。かたや木村は「勢いもあるしナメてはいない」と前置きし「平本選手はパッキャオでもなんでもない。どう頑張っても勝てない相手がいることを証明する」とピシャリ。ゲーオ戦への試運転と余裕しゃくしゃくだ。

 しかしゲスト解説を務める魔裟斗氏(36)が「挑戦する立場のほうが有利。失うものがない。でも木村選手は負けられない。絶対に負けられません!」と念押しするように指摘すると表情が一変。「なかなかのプレッシャーですね…」とたじたじになる一幕もあった。

 実際、11・21代々木大会でゲーオのベルトに挑戦できるかについて前田プロデューサーは「挑戦者は試合が終わってから考えます」という。挑戦には圧勝するしかない。