歩みを止めるな! 立ち技格闘技「K―1」の年間最大興行「K’FESTA.5」(3日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で無差別級トーナメントに出撃し、初KO勝利も肋骨骨折で準決勝を棄権した総合格闘家の石井慧(35)が早期復活を誓った。

 1回戦で実方宏介と対戦した石井は2ラウンド(R)に左フックを命中。K―1参戦以降、判定に終わった2試合の〝塩っぷり〟からは見違えるような一撃だ。だがその瞬間、ムエタイ式のヒザ蹴りをカウンターで左わき腹に刺されもん絶。試合は2R1分2秒でKO勝利を飾ったものの、ドクターストップで準決勝を棄権し直行した病院で肋骨骨折と診断された。

 本紙の取材に応じた石井は「幸いきれいに折れているようなので早く治るみたいです」と説明。その上で「ヒザは合わせられちゃいましたね…。でもパンチで倒すコツ…とまではまだ言えないですけど、光明みたいなものは見えた気がします」と収穫はあったと力を込めた。

 今後については全治6週間程度と明かした上で「またすぐ戦います」と断言。さらに「打倒・京太郎選手というのはまだまだ変わらないし、追い続けたいです。でも、僕は二足のわらじなので。総合格闘技のほうもオファーが来ているから、次はそっちの試合も出ようかと思っています」と、K―1で得た手ごたえを生かし昨年7月以来となる総合格闘技戦出撃を示唆した。

 さすらいの格闘家が上がる次の舞台はどこになるか。