シュートボクシングのエースと頂上決戦へ、待ったなしだ。立ち技格闘技「K―1」の年間最大興行「K’FESTA.5」(3日、東京・国立代々木競技場第一体育館)で、ウエルター級王者の野杁正明(28)が、加藤虎於奈を全く寄せ付けず完勝した。

 1ラウンド(R)からさまざまな攻撃を繰り出した野杁は、左右をスイッチしながら攻め込み、パンチでダウンを奪うことに成功。2Rはさらに距離を詰めて攻撃をし続け、最後は左アッパーでダウンを奪い、相手陣営にタオルを投入させて2分17秒でKO勝ちした。

 試合後は6月19日に東京ドームで行われるキックのメガイベントへの出撃にも意欲を見せた。シュートボクシングの絶対的エース・海人から対戦を求められているが「誰でもいいので、決まった相手とやります。名前を挙げるなら海人選手。誰でも受けて立つので」と事実上の受諾。

 一方で昨年のウエルター級トーナメント決勝でKO勝ちした安保瑠輝也からの対戦要求には「決まればやりますけど、正直言って興味ないです。トーナメントを見ても圧倒的なKOだったと思いますし。トーナメントであんなぶざまな負け方しといて、日本人最後の砦とか勘違いしてんじゃねえぞとも思うので」と切り捨てた。