事前対策はバッチリということか――。MMAファイターの石井慧(34)が、K―1ルール2戦目に向けて再び〝禁断の特訓〟を敢行していたことを明らかにした。

 立ち技格闘技「K―1 WORLD GP 2021 JAPAN」(4日、エディオンアリーナ大阪)でRUI(30)との対戦を控える石井は2日に都内で練習を公開。「相手の印象どうこうよりも自分のやることに集中していく」とした上で身長194センチの相手について「普段からそういう選手と試合やスパーリングをやっている。愛鷹(亮)選手よりもやりやすいんじゃないか」と9月のK―1デビュー戦を引き合いに自信をのぞかせた。

 そんな石井は愛鷹との試合前、一方的に打撃を受ける〝人間サンドバック特訓〟を行っていたことを本紙に打ち明けていたが、今回も自らに試練を与えたという。

 RUIの持ち味がヒザ蹴りであることから、その対策として世界最大のキックボクシング団体「グローリー」で活躍中のアントニオ・プラチバット(クロアチア)をコーチとして招へい。「彼は身長が2メートル近くあって『人間サンドバック』でヒザを顔に受けてきた」と聞くだけでも痛々しい特訓を振り返りつつ「これでRUI選手なら最初に顔に思いきり一発受けてやってもいいかな。それから始めてもいい」と言ってのけた。

 さらに石井は「僕は身長が低いのでヒザ蹴りは狙われる立場。そういう意味では免疫もあるし、当たっても大丈夫。不安要素を潰して(勝利への)活路を見いだせたと思う」とニヤリ。デビュー戦は延長の末に辛勝だったが、2戦目となる今回は宣言通りKOで勝利をつかむことができるか。