立ち技格闘技「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.2」(28日、東京・日本武道館)で、プロボクシングから引退し約10年ぶりにK―1に復帰した京太郎(34)が実方宏介(23)に完勝で相変わらずの強さを見せつけた。

 京太郎は2009年3月の「K―1 WORLD GP」の第2代ヘビー級王者決定トーナメントで優勝し、日本人選手として初めてK―1の重量級王者となった。11年にボクシングへ転向するとヘビー級で13年に日本王座、17年にOPBF東洋太平洋王座、WBOアジアパシフィック王座を獲得した。

 20年11月にライセンスを返上した京太郎にとって、この日が10年大みそか以来となるK―1ルールだった。戦前「キックは痛いからしない」とうそぶいていた京太郎はいきなりローキック。相手の虚をついたが、その後カーフキックを効かされ攻めあぐねた。しかし2Rは本領発揮。開始直後に右のパンチでダウンを奪うと、何とか立ち上がった実方をさらにパンチで追い詰めマットに大の字にさせた。

 KOでの完勝に京太郎は「今日はありがとうございました。中村プロデューサーが『この試合勝ったら芸能人と付き合える』と言ってたんでお願いします。皆さまのおかげで僕たちは成り立っているので、応援して下さる皆さまに1つでも思いが届くように戦いますんで、今後ともよろしくお願いします」と話し、拍手を浴びた。