立ち技格闘技イベント「K―1」の年間最大興行となる「K’FESTA.4~Day.2」(3月28日、日本武道館)の追加対戦カード発表会見が行われ、クルーザー級タイトルマッチとして「王者K―Jee(30)vs 挑戦者シナ・カリミアン(33=イラン)」が決定した。

 昨年11月の福岡大会で行われたタイトル戦のリマッチとなる。福岡大会では、当初出場予定だった武尊の欠場を受け、直前でノンタイトルのスーパーファイトからタイトル戦に変更となり、当時王者だったシナをK―Jeeが破ってベルトが移動した。

 そのリマッチが実現した経緯について中村拓己プロデューサーは「当時チャンピオンだったシナ選手は、新型コロナウイルスの影響で十分な準備ができていない状況でしたが〝K―1のために〟とタイトルマッチへの変更を受け入れてくれました。試合結果はK―Jee選手の勝利でタイトル移動となりましたが、シナ選手から再戦希望があり、K―Jee選手もそれを了承したため、ダイレクトリマッチでのタイトル戦が内定していました」と説明した。

 なお、中止となった1月大会はK―Jeeが故障で欠場予定だったため、シナの対戦相手は谷川聖哉と発表されていた。その谷川は「K’FESTA.4~Day.1」(3月21日、東京ガーデンシアター)に出場予定で、対戦相手は近日発表される。

 大一番を前に坊主頭でで現れたシナは「K―Jee選手はチャンピオンじゃない。私から逃げ回って試合をしないようにしているふうにしか見えない。必ずベルトを奪う」と挑発的なコメント。

 これに対し迎え撃つ側となったK―Jeeは「コイツ、メンタル弱いから、そういうこと言ってないと自分自身を保てないんだろうなと思う。シナが前回の試合展開がどうだったかに気づかない限り、間違いなく俺が勝つ。試合展開は一緒」と激しい舌戦を繰り広げた。

 また、会見では「木村〝フィリップ〟ミノル vs MIKE JOE」、「野杁正明 vs プライチュンポン・ソーシーソムポン」、「アビラル・ヒマラヤン・チーター vs 小鉄」「海斗 vs 寧仁太・アリ」、「高梨knuckle美穂 vs MARI」、「才賀紀左衛門 vs 玖村修平」「島野浩太朗 vs 三輪裕樹」、「愛鷹亮 vs ANIMAL☆KOJI」も、28日の日本武道館大会で行われることが発表された。