【K-1】武尊 右拳不安乗り越えてこその復活

2019年11月26日 16時30分

武尊は復帰戦勝利にも納得していない

 約8か月ぶりの復帰戦(24日)に判定で勝利したK―1エースでスーパーフェザー級王者の武尊(28)が「復帰はしたが復活とは言いたくない」と完全復活を誓った。

 3月に右拳の腱を断裂する大ケガを負い手術。休養を経てトレーニングを再開してからは常に拳を保護する吸収剤をつけて練習しており、今回の試合で初めて外した。25日の一夜明け会見では「拳を思いっきり振り切れなかったところはある」と振り返り、パンチを打つことにちゅうちょがあったという。

 ハードパンチャーにとって、拳のケガは宿命とも言えるものだ。ボクシング界でも、武尊と親交のあるWBA&IBF世界バンタム級統一王者の“モンスター”井上尚弥(26=大橋)は2015年に脱臼した右拳を手術したが、翌年には再び痛めている。元WBA世界スーパーフェザー級スーパー王者の“KOダイナマイト”内山高志氏(40)も11年に右拳を手術し、長期間休んだ。武尊は14日の公開練習でも「まだ痛みはある」と話していた。自身のパンチの威力を知るだけに、100%で打つことに対する怖さを感じるのは当然のことだろう。

 もちろんこれを乗り越えてこその「復活」だ。五輪に負けない格闘技大会をK―1で開催するという野望を持ち「そこでみんなが望む試合ができたらいい」と改めて宣言したエースが、まずは元の状態に完璧に戻す。