K―1スーパー・フェザー級王者の武尊(28)が「K―1 WORLD GP 2019」(24日、横浜アリーナ)で激突する、前フェザー級王者の村越優汰(25)戦に向けて14日、都内のジムで練習を公開した。

 武尊は3月に現役ムエタイ王者、ヨーキッサダー・ユッタチョンブリー(28=タイ)にKO勝ちを収めた際に右拳の腱を断裂するケガを負い、手術。今大会が休養を経ての8か月ぶりの復帰戦となる。

 ミット打ちでフルパワーの右パンチを繰り出す姿を見せた武尊は「今は(バンデージの中に)吸収材を入れているが、回復は完璧。これを取ってパンチを打ったらどれぐらい効くのか楽しみ」と充実の表情で語った。

 右拳が使えない時期も「いろいろ試せた期間」と振り返った武尊。9月の米合宿では「サウスポー相手にハマる戦い方や、人が倒れる攻撃など新しい発見があった。いい状態で帰ってこれた」と、逆にプラスにとらえた。

 村越の「勝ちに徹する」という発言に対しては「思うのは勝手だが、僕とやって3ラウンド逃げ切れた選手はいない。捕まえて倒す」ときっぱり。新生K―1初の大会場で圧倒的な力を見せつけるつもりだ。