日本ボクシングコミッション(JBC)は25日、倫理委員会を開き、15日に行われたWBC世界フライ級タイトルマッチで、前日計量をパスできずに王座を剥奪された前王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)について「ライセンスの無期限停止処分」と「ファイトマネー相当額の20%を制裁金として徴収する」ことを決定した。

 さらに、復帰の場合は1階級以上上げることも義務づけた。また、管理責任として具志堅用高会長(62)、野木丈司トレーナー(57)とマネジャーも戒告処分とした。

 この結果を受けて、白井・具志堅ジムは「あってはならない事態を引き起こしてしまったことを深く反省しております。JBCの処分を厳粛に受け止め、選手の健康管理等を徹底する所存です」とのコメントを発表した。

 比嘉は前日計量で900グラムオーバーで失格。日本人の世界王者として初めて体重超過を理由に王座を剥奪された。試合は行われ、クリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)に9回TKO負け。デビュー戦から続けていて、日本記録に並んでいた連続KO(15試合)の更新もならなかった。

 ジムによれば試合後に検査のため入院したが、すでに退院しているという。