日本人初の3階級制覇王者の“最終戦”は実現するのか。協栄ジムの金平桂一郎会長(52)が18日、5月5日の興行(東京・後楽園ホール)で亀田興毅(31=協栄)が1試合限定で復帰して行う引退試合の相手、元WBC世界フライ級王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(40=タイ)のライセンス申請について語った。

 2015年10月に引退した興毅は引退試合に向けて日本ボクシングコミッション(JBC)から選手ライセンスを再交付されたが、4年7か月も試合をしていなかったポンサクレックはJBCの規定を満たしておらず、再交付は不可能な状況だった。

 このままでは正式な試合は行えず、スパーリング形式のエキシビションマッチしかできなかったものの、金平会長はポンサクレックが8日に母国で復帰戦を行ったことを受け、この条件はクリアされたと主張。さらに「一両日中には再交付の手続きに必要な書類もタイから届く」と話し、興毅との試合をバンタム級8回戦の公式戦としてJBCへ申請するとした。

 とはいえ、JBCがこれを認めるかどうかは別問題。金平会長は否定するが、興毅戦を実現させるためポンサクレックが唐突にタイで復帰したことを疑問視する向きもある。興毅は引退試合としてリングに上がれるのか、もうひと波乱ありそうだ。