ボクシングのWBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が“作戦勝ち”だ。V1戦(15日、横浜アリーナ)の予備検診が12日に都内で行われ、対戦する同級6位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)と比べて身長(183センチ)、リーチ(184センチ)がともに5センチ上回った。
この結果に村田は「僕の方が大きいと思っていたし、スパーリングパートナーと同じぐらいなのでやりやすいと思います」とニヤリ。というのもV1戦に向けては4人のパートナーを招聘したが「パトリック(デイ)と似てる」という。
デイは昨年5、10月のアッサン・エンダム(34=フランス)との世界戦前にも練習パートナーを務めた。3月3日にWBC米大陸スーパーウエルター級戦10ラウンドを戦った(判定勝ち)直後のため今回は招聘リストに入っていなかったものの同21日に緊急来日。身長がブランダムラとほぼ一緒で「スピードはパトリックの方が速いと思う」(村田)。陣営の対策は“万全”なわけだ。世界王者として初試合となるが「シューズも青だし(入場時に)ガウンを着ることもない」とスタイルは変えないという。体重も11日時点でリミットまで800グラムと順調。万全の備えでリングに上がる。