ボクシングのWBA世界ミドル級王者、村田諒太(32=帝拳)が同級6位のエマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)を迎え撃つV1戦(15日、横浜アリーナ)に向けて好調だ。5日に公開した練習後「昼はアンパンを食べました」と驚きの事実を明かした。

 試合10日前ともなれば体重調整に入っている時期。減量がキツいボクサーだと食事が一切取れなくなるケースもある。しかし村田は「昨日の練習で思ったより体重が減ったので」と、あえて甘いパンを口にしたのだ。

 それも「体重が減りすぎてもいい練習ができない」という村田なりの考えに基づくもの。例えば走り込みの時期には体重が落ちないように多めに食事を取る。予定より体重が落ち「ラッキー」で済ませるのではなく、練習のパフォーマンスを高めるためにエネルギーに変わる糖質が多く含まれるアンパンを食べたというわけだ。

 この日の練習では「僕は(相手の)ガードのすき間から打つ意識が強いんですけど、それだとなかなか打てないし、パンチが“長く”なる。だからガードの上からでももっと打つようにしようと」パンチの角度を入念にチェックした。

 また2戦連続ホームランを打った大リーグ・エンゼルスの大谷翔平(23)について「持ってるモノがズバぬけてますよね。アスリートとして何と表現したらいいのか(称賛の)言葉が難しいです」と賛辞を贈った。