ボクシング・田中恒成が狙う世界最速3階級制覇の課題

2018年04月02日 16時30分

田中恒成

 ボクシングの元2階級王者でWBO世界フライ級1位の田中恒成(22=畑中)がフライ級のノンタイトル10回戦(31日)で同級13位ロニー・バルドナド(22=フィリピン)に9回2分26秒TKO勝ちした。陣営は3階級制覇の世界最速記録を狙い、次戦にWBO王者の木村翔(29=青木)への挑戦をもくろむが、その戦略は正しいのか。

 畑中清詞会長(51)は「9月までに(木村戦が)できるなら前哨戦を挟む必要はない」と記録を見据えた。世界最速は引退した井岡一翔氏(29)の18戦。5月12日にワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)がWBA世界ライト級王者ホルヘ・リナレス(32=ベネズエラ、帝拳)に勝つと12戦目で更新となる。

 次が12戦目の田中はロマチェンコ次第で「最速タイ」となるだけに、次戦での挑戦にこだわる気持ちもわからないではない。だが木村も前王者・鄒市明(ゾウ・シミン=36、中国)陣営が持つオプション(興行権)の問題で次戦の日程も決まらず、次々戦が見込まれる田中と今秋に戦える確証はどこにもない。

 その場合、フライ級での実戦がこの日の1試合だけとなっても木村を待ち続け「最速」「12戦」にこだわるのか。難しい選択を迫られることになるかもしれない。