田中恒成が再起戦で9回TKO 3階級制覇へ「フライ級でも自信はある」

2018年03月31日 19時01分

田中恒成

 元2階級制覇王者でWBO世界フライ級1位の田中恒成(22=畑中)が31日、名古屋国際会議場で行われたフライ級のノンタイトル10回戦で、同級13位のロニー・バルドナド(22=フィリピン)に9ラウンド2分26秒TKO勝ちを収め、3階級制覇へまずまずのスタートを切った。

 10戦全勝の田中に対し、11戦無敗(10勝1分け)のバルドナドも試合開始から左右を大きく振り回し、ボディーで主導権を奪おうとする。。だが田中も落ち着いてボディーを打ち返して対処。2ラウンドあたりからはパンチを見切って、空振りさせるシーンも見られるようになった。

 3ラウンドはコンビネーションで試合を支配すると、続く4ラウンドは左ボディーを効かせ、続けざまにもう一発、左をボディーに叩き込んでダウンを奪った。

 苦悶の表情を浮かべたバルドナドは10カウント直前で何とか立ち上がったが、ダメージは明らか。「あそこで終わらせたかった」という田中は何度もロープに追い詰めたものの、ここから意外に手こずる。最後は相手が戦意を失ったように防戦一方となりレフェリーストップとなったが、展開からすれば、やや時間がかかった。

 田中は昨年9月のWBO世界ライトフライ級王座V2戦でTKO勝ちしたものの、両目を眼窩底骨折。年末の対戦で合意していたWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)との統一戦も、白紙となった。

 この日の試合は半年ぶりの再起戦。3階級制覇を見据えたフライ級転向の初戦だった。試合後の田中は「フライ級でもやっていける自信はあるし、チャンスをくれればやる」と言い切った。

 名古屋ローカルの生中継には、WBO王者・木村翔(29=青木)が駆けつけ「(対戦する)イメージが少しは湧きました」と話した。畑中清詞会長(51)も「ウチは(ランク)1位だから、やらせていただけるならいつでも」と事実上のゴーサインを出した。

 前王者ゾウ・シミン(36=中国)陣営が持つオプション(興行権)の問題もあるが、対決への機運は高まってきた。