ボクシングのWBA世界ミドル級王者、村田諒太(32=帝拳)がV1戦(4月15日、神奈川・横浜アリーナ)に向けた調整法として「アクティブ・レスト」を採用した。

 試合までちょうど1か月となった15日。都内ジムで練習した村田はグローブをはめるどころか、バンデージも巻いていない。まさか拳の負傷?と思いきや本人の表情は明るい。ごく軽い練習で終えた理由について「今週は月、火、水と続けてスパーリングしたので」と説明した。

 これまでは月、水、金曜日にスパーリングを実施。だが火、木曜日も強めにミット打ちを行うため疲労がたまり金曜日は質が落ちることがあった。そこで日曜のオフ明けの月~水曜日に続けてスパーリングし、木曜日は軽く体を動かして新陳代謝を促す「アクティブ・レスト」にして疲労を回復。金曜日に質の高いスパーリングをするのが狙いだ。過去2回の世界戦と比べ「余裕があると思います」(村田)。来週には4人目のスパーリングパートナーも来日し、さらにギアを上げていく。