WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)が13日、V3戦(4月15日、横浜アリーナ)に向けてスパーリングを開始。連続KO日本新記録がかかる一戦に向けて、気合が入っている。

 比嘉は都内のジムで6ラウンドのスパーリング。さらにその後も約2時間にわたってハードなトレーニングをこなし「ヤバいです。腹筋がつりました」と苦笑いした。

 先月4日に故郷・沖縄での凱旋マッチで、デビューからの連続KO勝利を「15」として、元WBC世界スーパーライト級王者・浜田剛史氏(57)らの持つ日本記録に並んだ。

 V3戦でクリストファー・ロサレス(23=ニカラグア)を倒しての新記録樹立に向けては「やっぱり(記録は)並ぶんじゃなくて抜き出るほうがいい。スパーリングみたいにやって、チャンスがあれば倒しにいくことができれば」と自然体でのKOを狙う。

 2月のV2戦は元2階級制覇王者のモイセス・フエンテス(32=メキシコ)を1回2分32秒でKO。新記録はさらなる派手なKO勝利を求められそうだが、本人は「あれ以上のものはないですよ。倒せればいいです」と戸惑う。とはいえ、やはり具志堅用高会長(62)との師弟コンビは魅力たっぷり。どんな話題を提供してくれるのか、期待が高まりそうだ。