【ボクシング】4・15WBA世界ミドル級V1戦 村田諒太がヘビー級と異例のスパーリング

2018年03月09日 16時30分

右端が90キロあるというスパー相手のコンリー。左から2人目が村田

 WBA世界ミドル級王者の村田諒太(32=帝拳)が異例のスパーリングでさらなるパワーアップに挑む。8日は同級8位エマヌエーレ・ブランダムラ(38=イタリア)との初防衛戦(4月15日、横浜アリーナ)に向けて本格的なスパーを開始。「タイトルを取るよりも難しい」と言われることもあるV1成功へ、米国とメキシコから3人のパートナーを呼んだが、その中の1人はなんと「ヘビー級」だというのだ。

 この日に行った2ラウンドのスパーリングでパートナーを務めたのは、3人の中で最も小柄なブランドン・クォールズ(31=米国)。レベルの違いもあって「全体的にいい感じでできました」と振り返った。

 他の顔ぶれは、2014年9月に村田のプロ5戦目で対戦し、その後は試合のたびにパートナーとして来日しているアドリアン・ルナ(28=メキシコ)。もう1人はジョシュア・コンリー(25)だが、この米国人ボクサーは「90キロあるそうで、ビックリしました」(村田)。

 プロボクシングでは90・7キロを超えると、体重に上限のないヘビー級となる。コンリーも主戦場はミドル級なので、もちろん試合の時は体を絞るが、現状ではヘビー級と言っていい体格の持ち主なのだ。村田の現在の体重が80キロ前後なので、実に約10キロ違う相手とスパーリングすることになる。

 ボクシングでの体重差というと、1日のWBC世界バンタム級タイトルマッチで山中慎介(35=帝拳)と対戦したルイス・ネリ(23=メキシコ)が前日計量で2・3キロ、2時間後の再計量でも1・3キロオーバーで失格し、王座を剥奪されたのは記憶に新しい。その試合はネリが合計4度のダウンを奪ってTKO勝ち。階級制の意味を根本から覆すような愚行だが、体重差が大きく影響する例としてはわかりやすい。

 それが一気に10キロ…。村田は「重いですよ」と言いつつも「そのパンチを受けて、向かっていくことで自分も強くなれます」とその効果を強調した。クリンチなどのもみ合いでも、重い相手とやることが自然とトレーニングになる。

 今年に入ってから、1月と2月に沖縄で走り込みキャンプを行った。村田は「足腰が強くなってるし、疲労の回復も早くなりましたね」との実感を得ただけに“ヘビー級”とのスパーを重ねていけば、4月のリングでは数段パワーアップした姿を見せてくれそうだ。