【ボクシング】3・31フライ級転向初戦の田中恒成 眼窩底骨折からの再起へ自信を取り戻せるか

2018年03月08日 16時30分

畑中会長(左)に誕生日プレゼントで「バカラ」のタンブラーグラスを贈った田中

“中京の怪物”は自信を取り戻せるのか。元2階級制覇王者で昨年12月にWBO世界ライトフライ級王座を返上した田中恒成(22=畑中)が7日、フライ級転向後初戦となるノンタイトル戦(31日、名古屋国際会議場)に向けて練習を公開した。

 WBO世界フライ級12位のロニー・バルドナド(22=フィリピン)との一戦は、昨年9月の試合で両目を眼窩底骨折して以来の再起戦。このケガにより、昨年末の対戦で合意していたWBA世界ライトフライ級王者・田口良一(31=ワタナベ)との統一戦は白紙撤回された。田中は「後(統一戦)が決まっている試合であんなことになってしまうなんて、何て持ってないんだろうって…ふがいない試合をした後に他の人の試合ばかり見ていると、劣等感で置いていかれる気持ちになった」と複雑だった胸中を打ち明ける。

 新たな主戦場となるフライ級ではWBO王者が木村翔(29=青木)、WBC王者が比嘉大吾(22=白井・具志堅)と日本に2本の世界ベルトがある。田中は現在WBOフライ級1位ということもあって、31日は木村が会場で視察する見込み。派手なKOを披露して近い将来の挑戦をアピールするかと思いきや「先のことは考えられません」(田中)。

 理由はやはり半年前の負傷だ。全治も分からず「もうどうでもいいや、という気持ちで2か月ぐらい何も運動しませんでした」というほど落ち込んだ。このため「今は自信を取り戻すことが必要。自信がなければ挑めないし、勝てない。今回で自信を取り戻したい。だからノンタイトル戦が必要だったんです」と、出直しを決意している。

 とはいえバルドナドは決して楽な相手ではないが「お客さんが納得してくれる試合をしたら、すぐに(世界戦の)交渉に入りたいと思います」(畑中清詞会長)。日本最速5戦目で世界王者となった男が初めてぶつかった壁。31日は3階級制覇へ向けて気の抜けない戦いとなる。