ボクシングの大橋ジムは6日、同ジム所属でWBAバンタム級1位の井上尚弥(24)が3階級制覇をかけて、5月25日に東京・大田区総合体育館でWBA世界バンタム級王者、ジェイミー・マクドネル(31=英国)に挑戦することを発表した。

 この日都内のホテルで会見した井上は「バンタム級は日本のボクシングファンにもなじみがあるし、自分も小さいころから見てきたのが多い。転向第一戦で、これだけの試合を組んでもらって、やりがいのある相手です」と意気込みを語った。

 IBF世界バンタム級王座も保持していたマクドネルは現王座を5度防衛。身長178センチ、リーチは183センチと非常に大柄な選手だけに「基本的に自分の戦い方は変わらないけど、その差をどう克服していくか。似たような体格の選手とスパーリングしていくようにしたい」と話した。

 V7したWBO世界スーパーフライ級の王座は6日付で返上したことについて「減量がきつい中で気づけば7度も防衛していたので、バンタム級ではV13をめざしたい」と元WBA世界Lフライ級王者、具志堅用高氏(62)の連続防衛日本記録を破ることに意欲を見せていた。

 井上は高校生初のアマチュア7冠を達成した後、2012年10月にプロデビュー。14年4月には当時の国内最速記録となる6戦目で世界王者(WBOライトフライ級)となった。