WBC世界バンタム級タイトルマッチ(3月1日、東京・両国国技館)で同級1位の山中慎介(35=帝拳)と対戦する王者のルイス・ネリ(23=メキシコ)に“不倫疑惑”が浮上した。昨年8月に山中にTKO勝ちしてベルトを手にした後、年末に長女が誕生。ところが今回は妻とは別の“彼女”を伴って来日しているのだ。前回の対戦後はドーピング疑惑が浮上した王者は、またもリング外で大騒動を巻き起こしかねない…。

 26日に都内で行われた予備検診は、昨年8月にネリが山中に衝撃の4回TKO勝ちして以来の両者の対面となった。身長、リーチとも5センチ上回った山中はネリについて「小さいという印象」と話したが、ネリも「タフな試合になると思うけど、必ず勝つ」と自信タップリだった。

 そんな王者の視線の先には自身の愛称でもある「PANTERA」(ヒョウ)とプリントされたTシャツを着た美女の姿があった。何者かを問われると、ネリは「恋人」とひと言。名前や年齢については「その話題には触れたくない」とはぐらかし、なにやら怪しい態度だった。

 一方で、22日の公開練習の際には、昨年12月に第1子となる長女のアリソン・サマラちゃんが誕生したことを明かし「このベルトは彼女のもの。だからメキシコに持って帰らないといけない」と“良き父親”の姿を見せていた。今回は出産後間もないとあって妻子はメキシコで留守番。そうしたなか、「恋人」と称する女性を同伴してきたのだ。

 この言動の一部始終を目撃していた帝拳ジムの浜田剛史代表(57)は「道徳的に反していますね」と、ネリをバッサリ切り捨てた。続けて「もう離婚しているんじゃないですか」と推測。その根拠は「練習にも(女性は)ずっと来ているし、これだけ堂々としていれば今の時代(メキシコにいる妻子に)情報が伝わらないはずがないでしょう」ということだ。浜田代表の推測が正しければ、ネリは「独身」となるだけに問題はないとも言えるが…。

 とはいえ、ネリが父親になってからわずか2か月。公の場に堂々と「恋人」を連れてくるのは、試合に向けて余裕があるということなのか。対する山中は長男で5歳になる豪祐君が「あと○回寝たらパパの試合だね、と楽しみにしている感じ。強いパパの姿を見せたいですね」と、家族愛を力に変えてリベンジを目指している。

 リング外ではあまりにも対照的な両者。リングの中で結果を残すのは果たしてどちらか。