WBC世界フライ級タイトルマッチ(2月4日、沖縄武道館)で王者の比嘉大吾(22=白井・具志堅)に挑む同級9位のモイセス・フエンテス(30=メキシコ)が29日、都内で公開練習を行った。

 ミニマム級とライトフライ級で元世界2階級王者の肩書を持つ挑戦者は「フライ級が自分のベストウエート。自分には彼(比嘉)にはない経験と、世界王者として培ってきたものがある」と、今回がプロ15戦目となる王者の倍のキャリアが有利になると熱弁した。

 この日は白井・具志堅ジムの具志堅用高会長(62)も視察に訪れ、「ウエートはあとどれぐらい?」と“直球”の質問も受けたが「あと2キロぐらい」と平然と答える余裕も見せた。

「パンチの応酬になる、見応えのある試合になると思う」と予告したフエンテスは練習前の会見は約15分間、丁寧に報道陣に対応したものの、練習を始めると10分もしないで終了。早々にホテルに引き揚げた。

 そんな挑戦者に具志堅会長は「打ち合いをすればおもしろいと思うけど、気が抜けないね」と警戒心を強める。

 元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史氏(57)の持つ連続KO日本記録「15」に並ぶことがかかる一戦は、どんな展開となるか。