WBA、IBF統一世界ライトフライ級王者・田口良一(31)とIBF世界ミニマム級王者・京口紘人(24=ともにワタナベ)が23日、都内のジムで練習を再開した。

 大みそかの防衛戦以来の始動となった両王者は、練習前に2018年の抱負を色紙にしたためた。田口が書いたのはズバリ「V10」。今年は順調なら3試合をこなす予定で、すべてに勝てばWBA王座の連続防衛回数が2ケタの大台に乗るため、それを目標にするというわけだ。

 次戦は「4月か5月ごろの見込み」(渡辺均会長)で、IBFから対戦指令が出ているランク6位のヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)が相手となる可能性が高い。田口は「強い王者と思われるようになりたい。皆さんがワクワクする、見に行きたいと思う試合をしたい」と意気込みを語った。

 一方、大みそかにV1を達成した京口は「勝った瞬間は『これで王者として年が越せる』とホッとした気持ちが大きかった」と当時の心境を打ち明けた。この日、色紙に書いた言葉は「価値を高める」。そのためにも「負けるんちゃうか?という試合をしていきたいと思っています」との覚悟を語った。