WBA・IBF世界ライトフライ級王座統一戦(31日、東京・大田区総合体育館)でIBF王者のミラン・メリンド(29=フィリピン)に3—0で判定勝ちして国内で3人目の統一王者となった田口良一(30=ワタナベ)が、史上初の「3冠王者」に意欲を見せた。

 流血の激闘から一夜明けた1日の会見で開口一番「ホッとしています」と話した田口。前夜の勝利後はお祝いのLINEだけで400通を超え「とても返信ができないので“未読スルー”にしています」となっていることを打ち明けた。

 次戦については、IBFから対戦指令が出ているヘッキー・ブドラー(29=南アフリカ)と2本のベルトをかけて対戦することが有力となっている。

 その後も「どっちが勝つか分からない試合をしたい。格下とはやりたくない」と希望する田口の思いに応えるように、会見に出席したTBS関係者からは「日本初の『3団体統一王者』になりたくないですか?」と問われると「まずは次の試合に勝ってから」と言葉を選びながらも、意欲を見せ、昨年12月30日にV2を達成したWBC王者の拳四朗(25=BMB)と年内にも対戦することへ期待を抱かせた。