WBA・IBFライトフライ級王座統一戦(31日、東京・大田区総合体育館)は、WBA王者・田口良一(31=ワタナベ)がIBF王者ミラン・メリンド(29=フィリピン)に3―0の判定で勝利し、王座を統一して7度目の防衛に成功した。

 大みそか決戦初めてのメーンイベンターとして登場した田口が激闘を制した。9回には相手の頭がぶつかって左側頭部から出血するアクシデントがあったが、ボディーを有効に使った攻撃が功を奏した。その後の10回あたりからスタミナ切れとなってきたメリンドを追い詰める。最終12回まで攻めの姿勢は衰えず、判定で勝利をつかんだ。

 田口は「勝ててよかった。2つのベルトを持って感慨深い。ボクシングを続けてきてよかった」ホッとしたような表情を浮かべた。

 この日はテレビのゲスト解説をジムの先輩の元世界WBAスーパーフェザー級スーパー王者で7月に引退した内山高志氏(38)が務めた。そんな偉大な先輩の前で「内山さんの意思を引き継いで、ワタナベジムを引っ張っていきたい」と宣言した。